「理由」映画化!
アスパラクラブより
直木賞を受賞した宮部みゆきの同名小説を、大林宣彦監督が原作者の意を活かしつつ、一つの冒険として映像化した話題作。ドキュメンタリーの形式を取り、セリフのある役だけでも107人、その全員がノーメイクでキャメラの前に立ち、彼らひとりひとりの証言をもとにストーリーが展開していく手法は、鮮烈でリアリティにあふれた実験作かつ超娯楽作品として仕上がっている。
またまた宮部作品の映画化!時代物を除く殆どすべての宮部作品を所有している*1アタシとしては
「正直映画化は止めて欲しい」と常々思っている。いつも作品の微妙なニュアンスが損なわれ
どーしてもテーマを一つ絞り込むことによって矛盾が生じるからだ。
「クロスファイア」青木淳子=矢田亜希子では無理がある。
「模倣犯」なんであんなにストーリーを変えてしまう必要性が???
(とは言ってもまあ、一度TVで見ただけなので詳しいストーリーはよく覚えていないが…)
ただTVドラマでは
「竜は眠る」耳の不自由な七恵役の石田ゆり子がイメージぴったりだった。
「R・P・G」密室劇を丹念に演出されていた。(確か)NHKだったと思う。さすが!
どーしても映画になると派手な作品が好まれる傾向にあるのはしょうがないものなのだろうが
宮部みゆき作品の基本は人間だから、例えば僕が一番好きな「火車」などは、そのまま映画化すると
あまりに淡々とした詰らない作品になってしまうよーな気がするから。
まあ、正直この「理由」については評価は「インタビュー形式で話が進んでいくという実験作」
だけで、アタシ自身あまり思い入れ強くないので、逆にその難しい作品を
大林監督が「どう調理したのか?」楽しみではある。(けど、決して映画館では見ないけどね)
*1:とは言え超最近はないなぁ(ボソッ)