「死刑判決受け名を残したい」・奈良の女児誘拐殺人被告供述



奈良市の女児誘拐殺害事件の初公判が18日、奈良地裁で開かれた。検察側は小林薫被告(36)が「反省の気持ちも更生する自信もない。早く死刑判決を受け、第二の宮崎勤(被告、一、二審死刑判決で上告中)か宅間守(元死刑囚)として世間に名を残したい」などとした供述調書を朗読した。
NIKKEI.NETより



う〜ん?どーなんでしょ?出るかね死刑判決が・・・
通例判例上は「残虐な方法で2名以上を殺害した場合、または4名以上を殺害した場合など」だからねぇ。
それにどーやら、お決まりの容疑者の精神鑑定要請も出てるようだし…
まあ、身代金目的じゃないが、一応誘拐もついてるから微妙なトコだとは思うが、ただ、被害者遺族の感情及びそれ(死刑)を期待する国民感情を重視する応報刑*1的要素の強い、この国の死刑制度を鑑みると死刑判決が出ても全く不思議ではない状況、環境になっていることがちょっと怖いし、そういう「国民感情で量刑が左右されている」ことこそ、法治国家としてゆゆしき事体だと思う。


アタシ自身言うまでもない死刑廃止論者である。(長くなるのでその理由は割愛するが)こんな事例こそ、改めて言うべき事ではないが「ロープを使う」べきではない。


「死刑制度が犯罪の抑止効果に繋がらない!」
「被害者遺族の感情も決して一律ではない!」


この点を理解した上で、死刑に対する偏狭な感情論を捨て去り法律面で、合理的に、理性的に生命刑に替わる何かを考えていかねばならない時期にきているのではないか?とこんな馬鹿げた容疑者に対しそう強く感じてしまう。






っておっとっと、柄にもなくちょい真面目な話してまった(苦笑)どーかしてるな?アタシ。

*1:被害者がそれぞれ仇討ちすることは法治国家として許されないので、国家がそれに代わって復讐すること