豚肉関税9億円脱税の疑い、伊藤ハムなど告発 東京税関


豚肉を輸入する際に国の「差額関税制度」を悪用して食肉関連業者らが不正に関税を免れたとされる問題で、東京税関は20日、大手食肉加工メーカー「伊藤ハム」(兵庫県西宮市)など法人4社と、同社部長級幹部や食肉ブローカーら6人を関税法違反(脱税、譲り受け)の疑いで東京地検特捜部に刑事告発した。脱税額は9億4000万円とされる。これを受け、特捜部は近く関係者個人を同罪で在宅起訴する方針。法人についても刑事処分を検討している。
 東京税関によると、告発されたのは、伊藤ハムの輸入豚肉担当の水谷正徳ゼネラルマネージャー(55)、三科功次・原料企画室長(45)、鳥原昭三・食肉ブローカー(73)ら6人。
asahi.comより



何を隠そう実はこのアタシ、この会社に11年も勤めてましたので「なんともなぁ〜」なのです。それにこのマネージャーって人も知ってる人で、TVニュースで顔までばっちり出されてしまったのを見たときにはちょっと複雑でしたね、そんな悪い人じゃないもんですから。


ただ、もう一方でこの刑事処分を「遅すぎたんじゃね−の?」とも思う。過去、同業他社の最王手N社や、すでに潰れてしまった雪印食品が問題を起こした時に、似たようなコトをしていたにも関わらず上手く立ち回って利益をあげたこの会社ですから…
何しろ典型的な関西商法で創業70年以上経ているのに、創業社長、その長男、次男、そして現在の三男と一家4代に渡って社長をたらい回しているなんてどー考えても健全な経営など出来うるはずもないし、とにかく利益最優先!企業倫理のへったくれもなく、特に許せないのは食に対する安全性を蔑にしている姿勢の強い会社ですので、この際徹底的に糾弾してもらいたいもんです。


そして何よりヒットなのは、このニュースの流れた時期です。6月中旬、まさにお中元ギフトの立ち上がりの時期だけに会社に与えるダメージは相当なものです。実はこのハムギフトの利益というのは、食肉加工会社の生命線とも言え、お歳暮とお中元のギフトが会社の年間利益の7割近くを稼ぎ出すものですから…こんなニュースが流れた以上、今年は間違いなく売れませんからねぇ、というより小売さんも商品撤去する可能性すら大ですので、もはやご愁傷様ですな。ちーん…